学生時代、随分と長い時間を飲食業で働く事に費やした。
独特の「空間」と「時間」が心地良かったのだと思う。
もっと割の良いバイトはあったし、もっと勉強しておけば良かったと
今になって後悔することもある。
周りでは、NPOをやっている友達はとても成績が良くて、
性格も良い人たちが多く、
性格も良い人たちが多く、
ベンチャーなどに関わっている人は、コネがある人が多かった。
天の邪鬼だからかもしれないが、どこか、人と違うことをしなければ、
と意識していたのかもしれない。
散々、お客さんのオーダーを取ったり、
お客さんの食べたいものを作ったりしてきた
お客さんの食べたいものを作ったりしてきた
自分なのに、いざ、自分の人生で欲しいものとなると、今ひとつ分からずにいた。
分からないなりに努力はした。本を読んだり、人に聞いたり、学校に行ったり。
でも、どんな本を読んでも、どんな偉い人に聞いても、どんな良い学校に行っても、
答えは無いということが分かった。
例えば、良い本を読めば、ある限定された世界における一つの真実が書いてある。
それは前提が変われば真実ではなくなってしまうし、自分のいる環境に常に適用出来るものではない。
偉い人に話を聞けば、その人がどうやって今の地位まで辿り付いたかを知る事は出来る。
だけど、自分がどうやったらそこへ行けるかはまでは教えてくれない。
良い学校に行けば、沢山の良い本や、偉い人に会う事が出来るし、
自分の欲しいものを手に入れるチャンスはグンと高くなる。
だけど、欲しいものが分かっていなかったら、それは手に入れる事は出来ない。
自分は今も、人生という定食屋にいる。
日々、もっと美味しいメニューは無いか探し続けているし、
そのプロセスを楽しもうと心がけている。
きっと、この「楽しむ」という心がけが、欲しいものを手に入れる確率を高める
一番の秘訣なのでは、と考えている。