Sunday, June 20, 2010

聞くこと

諸先輩方より「お前は話が聞けない」と常々怒られてきた。
そんな訳で、言われ続けているうちに、「話を聞く」とは何なのか興味を持つこととなった。
よく考えてみると、日本語の「話を聞く」には英語での3つの動詞が含まれていることが分かった。
聞くという感じは、門に耳と書いて聞く(だから何だ)。
でも、そう、話を「聞く」ことは様々な意味を内包する。Hear, Listen, Askね。
3つをそれぞれみてみると、

Hear
最も一般的に「話を聞く」ことをさす。具体的には、他者の話を情報として受け取り、その人が何を言わんとしているのかを理解すること。そして適度に相づちをうったり、気の利いたコメントやその人がもっと話をしやすくなるようなことをいったり、したりすること。
よく語学の世界で「日常会話」レベルと称しているのがこの部類。
Listen
Hearとは異なり、話されている内容からその先の意味を理解し、自分やいろいろな立場に置き換えてみたり、「話」を起点として様々な「考察」を付随する行為。大学の講義を聞く、などはまさにその典型か。
Hearとは異なり、聞いている時点では直接的なリアクションは必ずしも求められない。(Hearをしているのに、リアクションをしないと無視になってしまう)
Ask
分からないことがあったりして、人に聞くこと。
上記2つが比較的受動的活動であるのに対し、Askは能動的活動である。

聞くことって、要求分析の第一歩なのだな、と最近実感した。そして、要求分析は、
設計の第一歩。
設計は、実装の第一歩。
今回はこの辺まで。