Wednesday, February 17, 2010

望まなかったことは実現しない

砂漠の中。吹き荒れる嵐。一人歩き続ける自分を想像して欲しい。
何が見えるだろうか。何も見えやしないだろう。

吹きすさぶ砂に目を開けることも出来ない。風に押し戻され、真っ直ぐに歩くこともできない。喉は渇き、空腹は活力を奪っていく。愛する人も、守るべきものもない。あるのはただ、「前に進みたい」という気持ちだけ。この旅程の始まりも終わりも思い出せないし、知らないし、分からない。一瞬と一瞬とが重なりあって、何かを作りだしているように感じるときもある。
そんな中で、何を思うか。何を望み、何を望まないか。望まなかったことは絶対に実現しない。実現しても気づかないからだ。

望んだからといって実現するとは限らない。
ただ、
この嵐の中で、自ら望み、実現する喜びを手に入れるために、更に力強い一歩を、より真っ直ぐに、努力するということは何よりも大事なことではないだろうか。人間は認識した上でそのことを行える稀有な存在である。そして、人間が望まなかったことは絶対に実現しない。