どうやら、マルコム・グラッドウェルにとって
その「小さな不思議」
こそが、創造の源泉たるものであるようだ。
この本に書かれているのは、
ケチャップ会社の人がどれだけ
ケチャップ会社の人がどれだけ
その味にこだわっているのかという話や、
ロレアルの化粧品広告がいかにして
生まれたのかという話、
全米でキッチン用品を大ヒットされた実演販売人の話、
生まれたのかという話、
全米でキッチン用品を大ヒットされた実演販売人の話、
など、これまで書籍とはほぼ無縁の世界を生きていたような
ストーリーたちだ。
グラッドウェルのスゴいところは、
こうした小さな「ストーリー」に「着眼」し、取材を行い、
現代の読者にとって興味深い部分を抽出して届けていくれる点だ。
こうした小さな「ストーリー」に「着眼」し、取材を行い、
現代の読者にとって興味深い部分を抽出して届けていくれる点だ。
例えば、
ケチャップ会社がある専門家に新しいテイストの開発を依頼した時の話。
ケチャップ会社がある専門家に新しいテイストの開発を依頼した時の話。
コンピュータプログラミングで生成されたアルゴリズムを用いて、
膨大な量のアンケートから
定量的に新商品を開発していたくだり(しかも今からウン十年以上も前の話)は、現代の読者にも新鮮に映るのではないだろうか。
他にも、グラッドウェルの「読者が興味ありそうな側面」を上手く抽出するテクニックが随所に見て取れる。
本書は、こうしたいくつかのストーリーで構成されており、とても読みやすく面白いので
気分転換にもお勧め。