先週の土曜日、大学院にライフネット生命 出口治明社長がいらっしゃり、
とても為になる、わかりやすい、
良いお話をしてくださった。
その後の金融に関する勉強会、懇親会にもいらっしゃった。
http://www.lifenet-seimei.co.jp/profile/message/index.html
すごい人だった。
著作なども読んでいたが、本人を目の前にすると、緊張して何を話してよいのかわからなくなってしまう。
失礼だが、還暦を過ぎてらっしゃるのにも関わらず最新のインターネットや技術
(twitterもやってらっしゃるとのこと)をチェックし、
全国津々浦々を講演して行脚するその姿には、何かやろうとしていることの
次元が違う、いや、
視点の高さがまるで違う、とそのように思った。
「若い世代に安心して子供を産んでほしい」との思いから、
ネットで生命保険を行うベンチャー企業を設立し、
132億円もの資本金を集めた。
若い世代の一人として、とても勇気づけられたし、鼓舞された。
今、日本の企業は約203兆円をポケットに隠しもっているのだそう。
だけど、そのお金がどこに行くのか、といえば、海外の事業開発とか、
既存の体制強化とか、どうしても安パイにいってしまう。
とってもuncool(クールじゃない)と思うのは自分だけだろうか。
4年前に、チェ・ゲバラに憧れて行った4ヶ月の南米放浪の旅から
日本に帰国したときに、「日本国民はみんな鬱病なのか」と思ったくらい
表情が暗くてショッキングだった。
海外から帰ってくると、確かにそう感じる。
人間の成長に例えるとわかりやすいのかもしれない。
日本は、戦後の高度経済成長で敗戦の屈辱から一気に世界第二位の経済大国まで
駆け上がった。言ってみれば、子供から大人になったようなものだ。
現に一度先進国の仲間入りをすれば、経済成長率は一ケタ、最近は1−2%
しか成長していない。人間の大人にしてみれば、大人になってからも成長していると
考えれば大したものだ、と言えるのかもしれない。
ただ、様々なチャートを見ると、これも先行き芳しくない。
この流れを変える為にも、若い世代が引っ張って行かなければダメなのだ。