Sunday, January 9, 2011

モレスキン再考






手元に、一冊の本がある。
「モレスキン『伝説のノート』活用術」と
題された本だ。たかがノート一冊に活用術が300ページほど
びっしりと書かれているが、なんとなくパラパラとめくっていると
楽しい気分になってきて、手帖への愛着が湧いてくるから不思議である。

本によると、どうやら世間にはいろいろな使い方をしている
人がいるらしいことが分かってくる。
ノートの部分を切り抜いて、独特な形にしていたり、
カテゴリごとにマークアップしておいて、あとで読み返したときに
分かりやすくしたり、多様である。



そのなかのいくつかは、モレスキンだから、と限られた
文脈ではなく、手帖にメモを取る、というある種普遍的な行為に対する
心構えなども書かれていたりする。

例えば、「書くことの敷居を下げる」ということ。
情報をインプットして、理解して、初めて「書く」という出力がされる
訳だが、たまに「理解する」という行為がリアルタイムで追いついていかずに
結果「書く」という出力行為が滞ってしまったり、理解した内容が違っていたり
する。やはり、「メモを取る」=「書く」ということは、時に
機械のように「聞いたことをそのまま書く」
ということに徹したほうが良い時もあるのである。
たまに、一心不乱に書いているときにふと「ライターズ・ハイ」のような
感覚が得られるときもあり、それはそれで心地良い。
また、後で読み返したときに、なんとなく誇らしげな気分になるとともに、
リアルタイムでは分からなかった情報が得られるときもあり、
非常に有益だと感じている。



仕事柄メモを取ることが多く、いつも手書きの情報を後で整理するときは
大変な苦労をしている。
だが、今後とも怠ることなくやっていきたい。
それでは、今年もよろしく、モレスキン君!