Sunday, May 8, 2011

大聖堂を建てる


「何百年に一度の事態」
百年に一度の金融危機、そして何百年に一度の大震災。
日本は文字通り、未曾有の危機にさらされている。
更には、「失われた10年」と呼ばれる、
経済的に先行き不透明な時代。
昨今の就職難にあって、多くの若者が、
心落ち着かぬ日々を過ごしている。そして、、


私はといえば、幸いにして、
会社に務めながら、大学院にて学びを修めるという
幸運な状況を与えられている。


お金を貯めて、いつか起業ができればいい、そんな風に
考えていた。しかし、このような事態に直面し、
自分の中で何かが変わり始めている。
期単位の売上目標などを追いかけるだけではなく、
自分にとって本当に価値のあると思えるような、
でっかい仕事がしたい。そんな風に考えるようになった。


「大聖堂を立てる仕事」
さて、ここで、私が、「大聖堂」と呼ぶものは何だろうか。


それは、スペインはバルセロナに未だ建設中である
サグラダファミリアのようなものだ。
それは、作り始めてから、100年以上経ってもまだ作り続けている、
そんな壮大な建造物だ。
それは、作り始めた本人が完成形を
目にする事が出来ないかもしれないような壮大な仕事だ。


青臭いと言われても構わない。
自分が関わっている仕事に、それだけの価値が
あると感じれたら、どれだけ人生が豊かになるだろう。


「Life is about connecting the dots」
スティーブ・ジョブズは、こう話している。


" Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life."


(水口の勝手な意訳:
人生の点と点は、前もって線でつなげられるものではない。
振り返ってみて初めて繋ぐ事ができる。
だから、この点が未来に繋がるものだと信じるしかない。
人は何かしら信じるものだ。
根性論、運命論、輪廻転生、それが何であれ。
このアプローチに私は騙された事はない。
この方法で私は違いを生み出してきた。)


自分は大きな大聖堂を立てたい。
その設計図は、今から準備して書いておく事が出来る。
ただ、完成形は設計図を超えた所にあるかもしれない。
何が起こるかわからないのが人生であり、
僕に出来るのは一瞬一瞬が未来に繋がっているのを信じることだ。
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