宇宙太陽光発電は、1968年に最初の構想が発表されて以来、
幾度となく、「夢」と「現実」のハザマを行ったり来たりしてきた。
エンジニアは、技術的には可能だけど、経済的需要がないっていう。
エネルギーの専門家は、「成長の限界」論は宇宙太陽光発電には有効な
ロジックではないという。
消費者は、より安価で、安全なエネルギーなら何だって良いやと思う。
世界中の様々な研究機関が各々実現に向けた研究をしているが、
誰ひとりとして、一基とて、宇宙にロケットを打ち上げて
検証したものはいない。
これが、構想開始から半世紀近く経った宇宙太陽光発電の現状だ。
いったい何が秀でているのか?
まず、資源の枯渇の心配がないこと。これにより、
資源の制約で電力をつくることが出来なかった地域でも
電力の供給を期待できること。
そして、 24時間365日(夏至と冬至以外)安定した電力の供給が期待できること。
問題は技術的なもの、エネルギー量、経済性など様々だが
将来少なからずエネルギーの枯渇に対するリスクはあるので、
ヘッジする意味でもこの問題に取り組む必要がある。